74HC368

'86年度版 主要IC端子接続早見表という電子書籍が無料で手に入ります。中身はトランジスタ技術の付録のようです。
http://cc.cqpub.co.jp/lib/system/doclib_item/1036/

現在の書籍には一切触れられていない 40Hxxx シリーズについても言及しており、古いデバイスの知識としてはおもしろかったです。

FC 本体には 40H368 という IC が入っていますが、 NEW FC などでは 74HC368 が入っていることがあります。下記のような流れであったのではないかと推測しています。

  • 設計段階(1981年頃)では 74LS368 を採用する予定だったが、コストダウンのため音声アンプとしても使える CMOS 版が必要になった
  • 74HC368 は当時はなかった(もしくは不安要素があった)ので 40H368 になった。
  • 1986年頃には 74HC368 がでてきたが、40H368 を大量生産していたので引き続き採用
  • 1990年台移行は 40H シリーズが 74HC に統合されたので 74HC368 に変更した

余談ですが、 Datach 本体にも 74HC368 が入っていて未使用ゲートだらけでした。