PCエンジンを720pで映しながらバックアップRAMに対応する計画

前回の投稿は多くの方々に興味を持っていただいたようでうれしい限りです。

EXTBUS を使う機材はできるだけサポートしたいのですが*1、構造が簡単なバックアップ出来ないバックアップRAMに対応しました。それに伴い散在していたバグを修正して、動作が不安定だった一部のソフトの動作もすべて安定しました。映像変換部分(VCEの大半)を除くと本物の PC エンジンが動いているので概ね問題ないと思われます。



天の声バンクでエラーが出なくなりました。とても久しぶりにデータを見ましたがまだ消えていませんでした。



セーブ対応 HuCardが amazon で安く売っていたので試しました。

大きい写真は → http://imgur.com/iwgRh7a


セーブデータは桃鉄で特別に準備をしたものを作れました(開発者限定の面倒な手順を踏みます)

そのあとの大きい写真はよいこは見ちゃダメだよ → http://imgur.com/6G8XqQL

どうバックアップするか

現状はバックアップの仕組みを作っていないので電源を切ったらデータが消えます。本物のバックアップシステムでは SRAM に電池をつないでデータ保持をしますが、不安要素も多いので別の方向を検討しています。

  • メモリーカードにバックアップRAMをデータを読み書きする方法
  • SRAM を FeRAM や MRAM と呼ばれる物に替える

メモリーカードはすぐにデータ同期ができないのでセーブしてから2秒待ってから書き込むような流れになると思います。セーブしましたと画面が出ているのに2秒待たずに電源を切るとデータは残ってないトラブルが発生します。利点はPCからの管理が楽になる点です。

FeRAM や MRAM は PCE の市場が終わったあとに実用化された新しいデバイスで、電池なしでデータ保持が出来る SRAM と考えていただいてよいと思います。データ同期をしなくても FeRAM で保持されるので便利ですが PC との連携は別の手段を作る必要があります。
半導体メーカーの商品特長も合わせてご覧ください → http://www.lapis-semi.com/jp/semicon/feram/

VCE register bit2 の挙動

有用なヒントをいただきました。ありがとうございます。NTSC 特有の対応のようで現状で問題がなさそうですが、後日詳細を調査します。

*1:道は果てしなく長い