うーぱーぐらふぃくすと設計の話

いろいろいろいろいろありましたが本日発売できました.ありがとうございます.

最近気付いた設計のヒントと無理矢理 SuperGrafx や CD-ROM2 をつなげたい人に参考情報を記載いたします.

HuCard の dump

これは実験が成功して、製品版のうーぱーぐらふぃくすでもできます. ただし通信ソフトの整備ができてないので、販売の対応が落ち着いたら、非公式機能として使えるようにします.

CPU の Reset を L にすると CPU の address, data, RD, WR が HiZ になるらしいという路線で試しましたが、電圧が CMOS レベルを要求するようでうまくできませんでした. data だけは 5V でだせますが... 基板上に 5V でプルアップする集合抵抗のパターンが残っているのはこのためです.

別途正規品の HuCard が接触不良になるか海賊版の 2in1 の HuCard を使うとカードが入ってないときにでる設定メニューが安定動作する現象を利用することにしました. つまり address が重複して databus へ HuCard と UperGrafx から両方 data を出力すると一般的には不安定となるはずですが UperGrafx 内部の 74245 が一方的に勝てるみたいです.

HuCard が刺さっていることを無視して UperGrafx 側の dumper software を CPU に実行させて HuCard の ROM data を UperGrafx に通信させるということで成功してます. 一方的に勝てるらしいという根拠がもとなので非公式機能です.

SuperGrafx を無理矢理ちゃんと絵を出す方法

SuperGrafx 内部に改造が必要です. (私はこの改造は未実施で予想です)

6270 #0 から EXTBUS につながっている color RAM address の 9bit の線を切断します. 普通の PCE なら 6270 と 6260 と EXTBUS につながっている線のうち、 6260 側の線を EXTBUS に繋ぎ直します.

二股 EXTBUS を作って CD-ROM2 を無理矢理配線する方法

この方針は数名に提案されています. これはおそらく動くと思うのですが、物理的にコネクタが手に入らない(ピン数はともかく深さが足りない)、配線が面倒くさい、強度が足りないの3要素で達成が難しいかなと思います.

その難関を越えるとゲーム自体は動くと思いますが CD-ROM2 システムで追加された音を UperGrafx に出すことが出来ません.

(EXTBUS につけるハードウェアの) Super CD-ROM2 の場合は UperGrafx の設定メニューと Super CD-ROM2 の内蔵システムカードが重複しますので、カード検出フラグを制御するか内蔵システムカードをあきらめて別途システムカードを挿した方がよいでしょう.

重複する Backup RAM (address 0x1eexxx) は UperGrafx 側は設定で停められます. Buffer RAM (address 0x10xxxx)は停められませんが、74245 が一方的に勝つ現象で問題ないように動くと思います.

HuCard slot 側から CD-ROM2 を無理矢理配線する方法

これもおそらく動くと思いますが、HuCard もどきを作るのが大変かと思います.それでも二股EXTBUSを作るより少し楽な気がします.

やはり音はどうにもならないです. HuCard Slot を埋める都合でシステムカードの切り替えがやりづらそうです.