FLASHPAD-MARKROM32 を試した

この基板は表面実装の flash memory を利用した基板で、doi_kotsubu さんが発案されたゲームについていた ROM を外さなくていいというアイディアを応用したものとなっております。

今回はお試しということで UOROM (星霊狩り) と FME-7 搭載基板 (バーコードワールド)でためしてみました。

IC をつける

MX29F040 と 74LV00A (5Vで動けばいいので VHC00, HC00, AHCT00 などでもok) を半田づけします。いきなり素人お断りの雰囲気が出てます。

FLASHPAD内部の配線をやる

最初ということで手順が決めずにやってたのですが近い配線から片付けています。

  • 最初は address bus
    • PIN24 -> A16
    • GND -> A18
    • PIN1 -> A17
    • PIN22 -> CE# (ROMSEL#)
  • 次に 7400
    • 1Y -> OE#
    • PIN24 -> 4A, 4B (ROMSEL#, であとから気付いたんだけど PIN 2 からも ROMSEL# がでているのでここからつないだ方がいい)
    • 近接するピンの接続 (同じ入力を別ポートにいれたり、未使用ゲートに入力だけ入れるなど, 地味に面倒で IC の脚を直接ブリッジさせた. いいのだろうか)


FLASHPAD 外部の配線を出す

CPU R/W, CPU PHI2 の線を出しておき、カートリッジ基板のどこにつなぐかを決めておきます。というのも元の ROM を外さないので ROM の付近にあるスルーホールはflashpad基板で埋まってしまいます。

絶縁向けにカプトンテープを貼る

基板が接近してますのでテープをはります。

元の ROM の OE# か CE# の配線を替える

32pin の ROM であれば、 22 pin か 24pin にあるだろう制御信号(ないものもあるので個別に確認したほうがいい)を切断して、 +5V につなぎます。これで元の ROM は動作しません。


(写真だと外部の配線がすんでました)

FLASHPAD を ROM の裏に貼る

FLASHPAD がもともと左右反転した状態の配線となっておりますので、表とピン番号が合うかをよく考えて側面から目視などをします(慣れるまで混乱します)。方向があっているのを確認したら半田付けします。

FLASHPAD 外部の配線をする

  • PHI2 をエッジコネクタから取る -> 7400 の 3A へ
  • CPU R/W を 74161 8 番から取る -> 7400 の 1A と 1B へ
  • 7400 3Y -> 74161 2 番へ

再度主要な配線をテスターで確認し、 kazzo につないで program できたら成功です。

感想 - 7400 の配線が細かく煩雑

設計時点でわかっていましたが、7400 の配線用の穴と間隔が小さいので細いUEWとピンセットが必須になります。

実際にやってみると配線穴同士の望まないブリッジは意外と発生しないのですが、望む形のブリッジもやりづらいです。かといって直近なので小さい線も入れづらいのが気になります。よって端の線ならいいやということで 7400 の脚をブリッジさせてしまいました。

感想 - 7400 の配線の流れが逆

入力→出力のピンが memory の入力端子と行く方向が逆でした。基板を設計しているときは気付きませんでした。

感想 - 7400 を使わないなら便利

ROM を外さなくていいというのは大きな工程がまるまるなくなってしまうのが非常によいと思います。ただし、 flash は SMD の小さい物になってしまったのできれいにはんだ付けできるようになるには練習したり道具をそろえる必要がありそうです。

別途 7400 がいらない通常のキャラクタROMをとりかえる場合は OE#, CE#, A17, A16 の配線をやるだけでよいですし、配線の穴も (7400 と比べればて)大きめになっているのでやりやすいです。

flash memory 自体も DIP より入手しやすくなって秋月電子で買える安いものも利用できるようになりました。これは別項を設けます。

基板はまだ10枚以上ありますので試してみたい人はご連絡ください。